2016年
4月
28日
木
春の谷間にて

春になりましたね。
初夏のようなお天気の日もふえてきましたね。
庭でコデマリが満開になりました。
地植えしておいても大きくなりすぎず、手もかからず、時期になればこんなに可愛らしい上品なお花をつけてくれる。
すっかり春になりましたね。。
今年は3月4月にかけて、風邪をひいている方がとても多かったです。
暖かい季節を迎える喜びの時期にも、すんなりいかない谷間の時間があるものです。
わたしがそのいい例で。
冬にいろんなことが重なるように動いていたこともあり、その疲れは3月にやってきました。
まあまあ高い熱を出しまして、インフルエンザの覚悟もしましたがどうも違う様子。
熱が治っても咳と喉の炎症が全く好転しませんでした。
声帯まで腫れて、声が全く出ない日がつづきました。
ここまでの不調に正直かなり焦り、仕事の目処の事ばかり考えてしまう自分がおりました。
紹介してもらった漢方薬局で処方してもらい、おかげさまでやっと浮上した感じです。
風邪の経過にあわせたものと、基礎的に体力を底上げするような処方をしていただきました。
往診の方は十日近くお休みさせていただきました。
皆様もお辛い時期に、なんとも申し訳ないことでした。
声が出なくなったあたりで、この風邪の根っこに本当はどうしようもなく休みたいとねがっている本音がチラリと見えました。
無理に動いてきたつもりはなかったのですが、だいぶ体力を落としていたようです。
仕事できるようにはなっても、元気ですと言えるようになるまでそれこそ最近までかかっています。
人間、ちょっと調子が悪くなるとなんとなく一週間くらいでよくなるだろう、という目安を勝手に設けるようですね。
なのでそれ以上かかると大きな不安にかわります。
大きな変調の場合もあるので、楽観しなくてもいいとは思いますが、ただの風邪や疲れでも、自分の体力次第ですごく時間が必要なこともあるものです。
いつ治るか考えるのは辛いことです。いま身体のために一番いいことを一つでもやればちゃんといつかはよくなります。
って、養生訓に書いてある。
こういうのは心を落ち着かせるおまじないとして、胸に留めておきたいと思います。
今回は病院のお薬が今回全く作用しなかったこと。漢方薬局の薬剤師さんに診てもらってすごく安心できたこと。自分の年齢的な変化のこと。本当は苦しかったいろいろなこと。
時間がかかった分、思い返したり感じ入る暇もできたのは悪くない経験でした。
同じく春の谷間を抜けた方、これからですね。
動ける時は身体を動かして、自分の陽気と春の陽気がかみ合えば爽やか五月をきっと楽しめます。

たけのこと山菜の天ぷらを食べながら、春だねと言い合う母との昼食。
コシアブラって本当に美味しいです。
2016年
1月
24日
日
お話会やりました

22日金曜日のお昼間。
まだ雪の残る寒い中、お集まりいただきどうもありがとうございました。
人前で一人でじゃべるという自分にとって初の試み。
来てくださった方たちが、心優しく興味を持って聞いてくださり、おかげで緊張していた私もいつの間にか楽しめる時間になっていました。
「暮らしとこころをみつめる 陰陽五行のはなし」
というぼんやりとした内容ですが、東洋医学を勉強しながら私が知って嬉しかったこと好きなことをお話しました。
人と人、世の中いろんな部分で、陰陽と同じように、対立しつつ調和していけるといいですね。

用意していただいた、四季菓 りょう さんのお菓子。
これからの時期にぴったりですね。
一番の寒波が吹き荒れていますが、土の下では春への準備が始まっています。
甘いものの力のいうのはありがたいもので、心もからだもゆるむわけですね。

私もお話会終了後にソルテさんのラテとともにいただきました。
ホッとするとはこういうことです。
いろんな喜びがこみ上げました。

こちらは最良のご褒美。
まんまるのチョコパンに私の顔描いてくれたんですね、かわいすぎる。
お話会に来てくれた方からいただきました。
食べられない。と思いましたがもったいないし食べました。
美味しかったです、たべてよかった⭐︎
ありがとうございます。
慣れないことしてるなあ。。って準備しながら考えて不安いっぱいになったりしていましたが、やってみて思うこともいろいろあります。
自分であれこれいっぱい考えてしゃかりきにやっても、聞いてくれている人や場所、音楽やお茶やお菓子、企画してくれた人、みんなでその時間を作っていたんだと思います。
いろんな要素のバランスで物事は成り立ってる、ってお話をしながら改めてそう実感させてもらった感じで。
面白いものですね〜。

2016年
1月
15日
金
お話会詳細

こんな素敵なチラシを主催の方がつくってくれました。
ずいぶんかわいいお顔に描いてくれました。
ソルテさんが丁寧に淹れてくれるコーヒー他お飲み物と、おいしい手作り和菓子がありますので、ついでに鍼灸師の話も聞くかんじでお気軽に来ていただければと思います。
うれしいもの屋さんの出店もございます。
堅苦しめなタイトルが付いてますが、昔の中国の人が考えたものの見方について私なりにお話してみようと思っています。
寒さの厳しい時期ですが、ちょっとみんなで寄り合う時間になればうれしいです。
2015年
12月
19日
土
いろんな偶然
今日は夕方急におやつが欲しくなり、強い北風の中近所の「焼き菓子や ひとひとて」さんに行きました。
おやつを買いに行くだけで、ホッとできる。食べたらまた安心できる。ありがたいお店です。
そこでなんと偶然にも、いろんなためいきさんに会えました。
「いろんなためいき」とは結構前にこのブログに書きましたが、クラリネットで曲を作ってる方です。
ひとひとてさんでCDを買って、気に入ったものでいろんな人に勧めたり贈ったりしています。
どんな人が吹いているのかなと思いながら聞いていたのでうれしい偶然でした。
暮らしていると思いもよらぬことがあるものです。
次のCDも作る予定だそうで、これはまた楽しみ。
どんどん広がれ、いろんなためいき。

ひとひとてさんのケーキはバターや卵使ってません。
私、甘い洋菓子をなかなか美味しく食べきることができないんですけど、ここのおやつは最後の一口まで幸せです。
さて、今年もそろそろ終わりが近づいてきました。
なんとなくいろんな時間をふりかえっていたりします。
私は今の国分寺の家に引っ越してきて、この冬で10年経ちました。
家の契約をした後、玉川上水の落ち葉をザクザク踏みながらしばらく歩いたなあ、、とか。
これから住む貸家を掃除しながら、なんだか心細かったんだよなあ、、とか思い出します。
住んでみれば10年、すっかり居心地のいいところになりました。
この先もいろんなことをしながら時間を重ねていけるよう、そこそこ元気に暮らしていきたいなあと思います。

2015年
12月
19日
土
お話会
来年1月に、埼玉県日高市にあるCafe Sorte(カフェ ソルテ)さんで、お話の会をやる企画があります。
ソルテさんは蔵を使用したあたたかく落ち着く店内で、美味しいコーヒーとお菓子を楽しめる、とっても素敵なお店です。


写真でピースきめてるのが、中学からのお友達のさっちゃんです。
お話会は、心と体にうれしいものたちをあつかう「うれしいもの屋」を営んでいます。さっちゃんからのお誘いでやることになりました。
さっちゃんは、心と体にうれしいものたちをあつかう「うれしいもの屋」を営んでいます。
この日もコーヒー飲みつつ楽しいおしゃべりの方も盛り上がったのです。
年明けにはお知らせを出すように用意しています。
どうなることやら2016⭐️
いつもはなかなか会えない人たちとも、お話会の方でお会いできたらうれしいです。
2015年
11月
16日
月
曲がってのびて

玉川上水の紅葉はまだ五分といったとこでしょうか。
雨の多い11月ですが、今日は久しぶりの小春日和となりました。
紅葉から落葉の季節、この道を歩くのは五月の新緑と並んで最高の散歩コースです。
自宅近くから駅まで、ゆっくり歩きで20分。
用事ついでにこんな道を歩けるなんて本当にうれしいことです。
(学生さんの登下校時間はちょっとせまいけど)
葉っぱが少しずつ減ってゆくと、木の枝振りが乾いた空気にはっきりと見えてきます。
それぞれに全く違ったのび方で枝をはっているのがよくわかります。
遊歩道なので剪定も定期的に行われ、切られる度にのばす方向を変えたり、日のあたるところを目指しながら今日こうして見ているような魅力的な形になっているわけです。
木は動物から見ると停止してるように写りますが、遠い枝の先葉っぱの一枚まで生きてます。
時間の変遷を体現しながら目の前に立つ姿を見ると、とても感心してしまいます。
人の身体も表面にはわかりにくくても変遷の現れです。
人相や体格も、生まれ持った土台にそれぞれ過ごしてきた時間が乗っかって、いまの自分になっています。
例えば顔のしわなど、見つけるたびに恐怖しますが、そこにしわが刻まれる表情で生きてきたのかそうかそうかととりあえず納得。
まあなるべく朗らかなしわの方を増やしたいですが。
身体の歪みや左右差、症状として現れるものも同じかと思います。
まっすぐの方がバランスとりやすいから、効率はいいし絶対疲れにくいのは当たり前です。
でも何かの負荷を回避してなんとか過ごすために曲がったのかもしれないし、身体に曲がって受け止められる幅があったという事でもあります。
身体の生きる力は、どうまっすぐあるかということよりも、ねじ曲がってでも生き延びるという方向に働いています。
同じ方に曲がり続けたら折れるかもしれませんから、またバランスをとる事でだんだん平らに近づけたらいいと思います。
生きてるといろいろあるから曲がらずにはいられない時もありますほんと。
あと木がまがりくねって大きくなってるもとには、土に隠れた長くて広い根っこの存在が大きいですよね。
人でいうと血管とか内蔵になるでしょうか、やっぱり中身をあんまり痛めつけちゃいけないですね。


2015年
9月
30日
水
さみしい気持ち

なんという秋晴れ。
空気は乾燥して空は高く風はすこうし冷たく気持ちよい。
低気圧の動きもあるのでいいお天気は長くは続きませんが、今年はどうも残暑を飛ばして秋がくるのが早かった。
私は一年の中では秋や冬の湿気の少ない時期が好きなので、少しずつ気温が下がると同時に心もわくわくする方です。
庭にちょくちょく出てみたり、ゴミ出しひとつでも清々しい。
しかし最高だなあ、って心から思っているのに何だろう。
ちょっとうすらさみしいこの胸のあたりは。
晴れていても、冬至に向かって陽が短くなっていくこれからの時期は自然と気持ちは内向きになりやすいものです。
ちょっとした事や、人との別れ、歳をとる変化などに、夏だったらないようなさみしさを感じる人が多いようにみえます。
でもまあそういう時期だから大丈夫です。
秋が大好きな私ですらちょっとしんみりします。
そんな感情を出せるこの季節も気持ちよいものだと思うこの頃。
一年を五行というエレメントでみるとそれぞれの特徴に別れています。
春:生 芽生えの時期、動き出すとき
夏:長 枝を伸ばし、外に向かって広げるとき
長夏:化 変化のとき、実を結びはじめる
秋:収 結実して収穫するとき
冬:蔵 種が土の中で休んでいるとき、春に芽を出す力をたくわえます
今の時期は、化から収のあたりでしょうか。
外に向かっていたものが結ぼれる方へ変化しています。
これは収斂の作用であり、縮まっていくイメージです。
一年という不変の時間の中で同じ順番で変化がおこるのが自然の状態です。
その変化には、良いも悪いもありません。ただ変わっていくというだけのこと。
人の身体と心も、その季節の気を受けて動きます。
少々さみしくなったり落ち気味になっても、その変化を善し悪しで考えずに過ごしていきたいものです。
寒くなってきて嫌だけど、洗濯物はよく乾くわ☆とかね。

2015年
8月
22日
土
夏の終わり
今年も暑い夏でしたね。
やっと夜が少しだけ過ごしやすくなってきました。
最近では夜になると、蝉にかわってコオロギが鳴いています。
夏の終わりがはじまったようで、ありがたいようなさみしいような。
季節の変わり目というのは、心もあちこちに行ったり来たりしていて落ち着きませんね。
身体も疲れを感じやすい時期に来ているようです。
猛暑の中をなんとか過ごし、少し気温が下がってほっと一息ついたとき、ためていた疲れや夏場の冷えや寝不足が一緒に出てきてしまうのです。
夏風邪をひいたり食欲が落ちたり。
心理的にも下がり傾向。
楽しかった休みが終わる人も、休み中に疲れた人も身体に無茶はさせないで残暑をすごしましょう。
無理というのは身体に優しくないことですから、自分の頭の中で無理と判断しなくても、身体にとっては勘弁してくれよという行いのことです。
お風呂がもっぱらシャワー浴の人は、久しぶりに湯船に軽〜く浸かってみるみるといいです。じんわり感じると思います。
汗やエアコンで体表は冷えています。
急にくしゃみや鼻水垂れてきたりして、風邪かしら?となりやすいです。
アイスとか冷たい飲み物が多い人は、氷を抜いてみるとか寝る前はやめておくとか、口から入るものによる内蔵の冷えに少し注意してほしいところです。
食欲低下やだるさ、身体が暑苦しいのは胃腸から冷えています。
今は暑いからやっていることですが、内蔵の冷えは時間差でやってきます。
空気が乾いて急に気温が低くなったとき、秋冬に咳が出たり風邪をひきやすくなりますから。
次の季節のための用心です。
夜がまだまだ暑くて寝苦しい時、夜中に目が覚めてしまう時は、脂こいものや甘いものをへらして、あっさり少なめによるご飯を食べましょう。
寝ているときに身体が熱を発すると安眠できませんから。
ちょっとのことですけど、食事が三度あって睡眠もお風呂も毎日のことだから無理は知らないうちにつみあがります。
つみすぎて崩さないうちに一個ずつおろし、増やさないのが養生です。
わかっちゃいるけどやめられない
まあそういわずに、思いついた時やってみるまたはやめておく程度でも。
今年で何回目?

夏のお休みは新潟のロックフェスで四日間。
山に囲まれた苗場の空の下で、いろんな音楽きいて、いろんな表現をみて、生きてる喜び一杯でした。
踊ったし、歌ったし、考えることもあり。
いろんな体験をする楽しいお祭りでした。
やっぱり野外は最高です。
2015年
6月
17日
水
カタツムリ社から届いた
いよいよ梅雨も本格的になってまいりました。
この蒸し暑さ、息苦しさ、陰鬱さ。
かなり応えます。
でもちょっと前に、庭の紫陽花の葉の上で、カタツムリを発見したんですよ。
紫陽花とカタツムリはベストパートナーですね。
しばしうっとりと、その遅いと思わせて結構移動するカタツムリに見入っていました。
穏やかに雨が降る景色を花も虫も私も心待ちにしています。
ゲリラではなく、豪雨ではなく。
そんななか、待っていた本がやっとこさ届いたのです。
私には湿気を散らす喜びだったのでご紹介。
『ヨネザアド幻想』
ますむら ひろし作/ヨネザアド・カタツムリ社

図鑑みたいに大きい本です。
宅配便の人から受け取った時、片手で受けて落としそうになりました。
漫画家ますむらひろしさんの初期作品や、代表作『アタゴオル』から数話、エッセイなど原画サイズで収録されています。
詳しくはの創業したばかりのカタツムリ社さんのサイトへどうぞ。
http://y-katatsumuri.com
私がアタゴオルを読んだのは高校の時からだと思いますが、読んですぐはまり買い集めたました。
一冊一冊が宝物のようでした。
近所の本屋で文庫版しかなかったので小さいページで。
でも不思議な広がりをみせるアタゴオルという世界。
猫も人もいろいろ混在する幻想世界の出来事や小道具は、初めて見るのに懐かしい、面白いことばかりです。
いいやつも悪いやつもいるけどそれにとらわれない、なんだか調和しているのでとっても楽、な気がする。
いってみたいあっちの世界。
ふと、亡くなってしまった昔飼っていた犬や知人の猫や大切な人たち、こんな所に暮らしていたりしたらいいねと思います。
とにかくこんなに大きな絵でまた読めることが何よりうれしいことなので、しとしと雨の音でも聞きながらゆっくりページをめくりたいです。
突風とかゲリラ豪雨でなく、ふつうの梅雨くださいな。
2015年
5月
16日
土
雨に唄えば

庭をみてふと、いつのまにか紫陽花の花芽が目立つようになっていたことに気がつきました。
待ちに待った清々しい五月も、半ばを過ぎればそろそろ梅雨の予感。
季節の移り変わりとはなんとめまぐるしい。
手入れをさぼりがちな私の家の庭は、鬱蒼と茂っています。
五月の後半は梅雨の走りで蒸し暑くなるとの予報です。
海に囲まれ、森林も多い日本は水に恵まれた土地なので、年間を通して湿気がついてまわります。
特に、気温が高い時期に水は蒸発し、大量の湿を生むのです。
故にこれからしばらくは湿気とのおつきあいが続きます。
東洋では人の体調に外から影響を与えるもの(外因)として、風、寒、暑、湿、燥、火があるとされています。
これらは六気といい、自然の気候の状態ですが、極端に強すぎたり、人の抵抗力や調整がうまくいっていないときは外邪となり、体調を崩す原因となります。
つまり、これから梅雨にかけての急な湿気の上昇は湿邪であり、もともと体力が落ちている人や、怪我していたり、気持ちが鬱々としている状態では更にその影響を受けやすくなるものです。
湿邪が人のからだにどのように影響するかは、その人がどの部分が弱いところかで違いますが、性質としていくつかポイントがあります。
体や頭が重い、手足がだるい、関節の痛み、むくみ、などなど。
これらは湿邪とともに、消化器系を酷使しているときや弱っているときに現れる症状でもあります。
つまり、湿気の多い時期に暴飲暴食したり、冷たいものや果物、甘いものをとりすぎると、先ほどの症状が余計に出やすくなるということなので気をつけたいものです。
ほどほどをめざして。
湿邪そのものも脾胃(消化器系)を犯す特徴があります。
梅雨時期に、消化不良や食欲がなくなったり、急に下痢や軟便をおこすのには湿気はおおいに関係しているのです。
湿気の季節に気をつけることって、家を除湿する他どうしたらよいでしょうか。
そういう季節ですからある程度の蒸し暑さは慣れるまでしょうがないですから、余計に湿邪を入れないようにするのが大事です。
汗をかいたら乾いたものに着替える。
雨などで靴下がぬれたら履き替える。
ぬれた地面の上で草むしり等、長時間はやらない。
何となく知らないうちに入ってくるのが湿邪です。
あとは内湿といって、体の中にできる湿(体内の水分も滞ると湿邪になります)を停滞させないようにするために、循環を良くして水分が排泄される状態が最高です。
循環を良くさせるためには、気が停滞しないことです。
やっぱり、よくしゃべり、よく笑い、歌などうたって吐き出したり、わくわくすることをためらわずやることでしょうね。
もし外が雨でも、楽しいお出かけなら気が晴れるものですから。
じめじめの季節こそ一つのことにこだわったり、思い詰めたりしがちなので発散が必要です。
相手がいなくても、日記を書いたり、詩を書いたり、ものを作ったり、映画を見て感動したり。
自分の心が動くといろんなものが動き始めますから。
だらだらと書いたこの文章ですら、今日の私の発散となっていること間違いなしです。
しかしここ最近一番楽しい私の発散はお料理です。
食べ過ぎとのバランスが難しいところですが、作りたい料理を作り器を選び美味しくいただくという一連の流れに、心がとても満たされています☆
2015年
4月
26日
日
お白湯で一服

屋根より高いこいのぼり
昨日中央線から外を眺めていたら、空中を泳いでいる立派なこいのぼりを見ました。
川のお魚をのぼりにして屋外にはためかせるなんてちょっと異様だけど、見た目も豪快で気分も晴々。
昔の人はおもしろいものを考えるなと思います。
もうすぐ五月。もうすぐ大型連休。
雨が上がって晴れるたびに新緑がもさもさと増しているのがわかります。
庭木も元気、雑草も元気、猫も変わりなし。
掃除の後の昼寝がサイコー。
そうしているうちに季節はどんどん変化するもので、このところ暑いと感じる日もでてきました。
気温がぐんぐん上がるこの時期、急に夏日到来というのも毎年のことです。
子どもなんかは走り回っているとすぐに汗だくで気持ちのいいものですが、なかなか汗で熱を放出しづらいのはこの時期女性の辛い所です。
熱がこもると頭痛がしたり動悸がしたり、めまいなんかも起きやすいです。
熱中症はこの時期にも多いのです。
そんなときは一休みしてまずはリラックスですが、濃いお茶やコーヒーの変わりにお白湯をどうぞ。
味も素っ気も無い湯冷ましは胃の負担も少なく、ゆっくりふくんで飲めばからだにスーッと吸収されて行きます。
水分が吸収されると、からだは安心して排水し始めます。
汗が出やすくなったり、トイレが近くなったりして、からだの熱も一緒に抜けやすくなります。
反対に、熱がこもって暑いときに、氷の入ったキンキンに冷えた飲み物等をガブガブいくとからだの深部を冷やしてしまい、体表の熱は抜けにくくなってしまいますのでご注意を。
往診先でもはじめは味気なかった白湯が、だんだん美味しく感じるようになったという声をちらほら聞くようになりました。
舌の感覚も日によって違うので、自分のからだの変化が分かりやすいということも言えます。
おためしください。
夏に向かって、つめたいものが美味しくなる時こそ、おなかの中の温度も想像して、相談して口に運びましょう。
自分にやさしい自分、どうですか☆

2015年
2月
22日
日
我が家のおひなさま
2月は28日までしかないので、ぼんやり過ごしているとすぐ3月になってしまいます。
3月のはじめはひな祭りです。
五節句のひとつ、桃の節句です。
お人形を飾って、お花を添えて、お菓子を添えれば、お家の中が華やかに明るくなります。
我が家では猫とおひなさまは共存出来ぬ運命なので、実家の片隅に小さく飾っています。

このひな人形は母の家に残されたものです。
江戸時代後期の享保雛のようです。
道具も揃っていないし、着物や髪もぼろぼろ。
五人囃子も母が小さかったときから四人しかいなかったそうです。(弦楽器ばかりで太鼓もない。。)
でも赤い布を敷いて屏風を立てて並べてみると、これが立派なたたたずまいで、お部屋の空気が変わります。
享保雛のお顔は能面のように面長でつるりとし、目が細いのが特徴です。
あまり人形としての愛らしさを感じられず、子どもの頃は夜見るのが怖かったりしました。
しかし今思うと二百年も前に作られたものが、変わり果てながらも残っていることはありがたいことです。
この人形を通じて、私と江戸時代の人が繋がっているわけですから。
風にあてる意味でも、ちゃんと毎年出してあげなくてはと思うのです。


おひな様を飾る時、お内裏様とお雛様、左右はどっちだったかな?といつも考えます。
東洋的に考えますと、これを陰陽論にあてはめます。
陰陽論は古代中国で考えられた自然哲学を法則として、全ての事象は陰と陽の相対する2つの性質にわかれ、また変化すると見る二元論の考え方です。
陽的なものとは、動きがある、速い、遠心的、散じやすい、あたたかい、などなど。
陰的なものとは、動きが少ない、ゆっくり、求心的、変化しない、つめたい、などなど。
男女で言うと男は陽、女は陰と考えます。
左右で言うと左は陽、右は陰。
(このような考え方を応用しながら鍼灸師は人のからだや生活をみつめています)
じゃあ、おひなさまも、お内裏様を左にお雛様を右にとしてみました。
後で調べたら、昔はそのように飾られていたようです。
京都の御所に倣っているそうで。
全国的に今は右がお内裏、左がお雛さまだそうです。
左近の桜と右近の橘は何か陰陽関係してるのかな?
こちらは平安京の紫宸殿という建物の左右に植えられていたのが由来らしいですね。
桜は春の花、橘は五月六月に白い花をつけるんだそうです。
橘のかざりは花というより実がなっています。
結実するのはだいたい秋にかけてなので、もしかしたら桜と橘を春と秋として対にし、左右におく事に陰陽調和を計る意味があるかもしれない。
ただのこじつけかもしれない。
でもそういう視点でみつめてみるのはおもしろいからです。


次はお花を持っていって実家にかざります☆
2015年
2月
10日
火
いろんなためいき
『いろんなためいき』
これはCDのタイトルです。
近所にとても感じのいい焼き菓子屋さんがあり、そちらに置いてあるCDで昨年購入しました。
大好きで本当に良く聞いています。
曲名のついていないクラリネットの曲が20曲。
料理しながら、片付けしながら、事務作業しながら、歩きながら、ごろごろしながら、いろんなときに聞いています。
そして鍼灸の施術のBGMとして、かけられる環境のときに使っています。
これがとてもいい。
施術を受ける方にも好評ですし、やる側の私も音楽にすごく助けられます。
自主制作されているようで数は少ないのですが、いろんな人のところに届くものになればいいなあと思います。
いろんなためいき、とはなかなか面白いタイトルです。
ため息という言葉にはそれぞれのイメージがあると思いますが、良くないもののような捉え方が多いものです。
息ですから、わたしは良いも悪いも無いと思っていまして、出るものは出すにかぎるという感じでしょうか。
感覚としては、はあ〜とか、ふ〜とやった後はちょっと楽になったり気持ち良くなっていると思うのです。
息が吸えない、という症状は鍼灸施術でもよく聞きますし、呼吸が楽になるとからだがちゃんと休めるように変化して行きます。
呼吸は吐けば空いた所に新しい空気が入ってくるという動きになっているので、息が吸えない人はまず吐き出すところからです。
呼吸法となると息をしてやろうという意気込みを感じます。
そういうのもやればやったで気持ちいい。
でも四六時中やるものじゃない。
ため息というやつは知らないうちにやっているものですから、それこそ知らないうちに何かが溜まっているのかも。
からだが自然に吐き出したくなって出すのかも。
そう思うと、ありがとうよ、とでも言いたくなるようなナイスな現象のように感じます。
ためいきひとつで幸せが一つ逃げるとしたら、空いた場所に次の何かがやって来るでしょう。
幸せでもなんでも溜めてキープさせるよりも、出入り自由にしておくのが気楽かもしれないし。
からだのはたらきにまた一つ感心なのです☆
2015年
1月
29日
木
まだまだ冬ごもり
年が明けたと思ったらもう月末ですね。
毎年やってくる、春が近づくそわそわとした空気を感じます。
まだまだ冬だけど。寒いけど。明日の予報は雪ですけど。
わたしにとってはちょっと苦手な2月が、年度末がやってくる。
生きているものにとって、冬とはどんな季節でしょうか。
今の季節、多くの植物は葉を落とし、枝の生長を休めています。
枯れてしまった庭の草木。
でも春になればまた芽を出し葉を茂らせ、夏にはメキメキと伸び、秋には実を結び、そしてまた冬に向かって枯れていく、このサイクルを誰でも知っています。
この四季にあわせた変化のどの部分を欠いても、次の変化はあり得ないのです。
春に芽を出すためには、冬は枯れている必要がある。
地上で生い茂るのではなく、地下に根っこをはってエネルギーを内蔵させる、とても大事な極寒の季節です。
芽を出すっていかにエネルギーを要するか、そのために休むことが必須であるということがよくわかります。
動物にとっても冬の寒さは、天地殺厲の非常に激しい外邪となって身体を襲います。
植物もお休みしてしまうので食べるものも減りますから、動物によっては冬眠します。
土に潜って動き出すときが来るまで動かずに冬ごもり。
それだけ、活動しながら冬を越すってことは大変なことなのです。
人の暮らしも自然の大気の中にあります。
冬眠はしないけど、四季変化に応じて常に変わっているから生きていられる。
エアコンのおかげだけじゃありません。
身体もがんばってる。
だから人は人らしい動きながらの冬ごもり。
昼が短く夜が長いのですから、活動を少なくして休む時間を増やすのが冬の過ごし方です。
たとえば早めにお布団に入って、朝は少しゆっくり起き上がるとか。。。
そうできたらいいのにな。
人の24時間の過ごし方は季節に応じてかえられないことが多いです。
だからこそ気を付けるのは、いま無理しすぎない。この時期に盛り込まない。がんばりすぎない。春にばてるから。
(いや、冬だけでなくいつもいつもいえることですが)
からだがのびのび動きやすくなるのはもう少し先です。
今は焦らずエネルギーを養う大切なとき。
やらなきゃいけないことだけに追われるのではなく、やりたいことをあれこれ考えては暖めて内燃させる事を楽しむのも必要なのだとおもいます。
周りの雰囲気や天気の不安定さに押されて、なかなかペースが掴みにくくなるこれからの時期。
まだまだゆっくりタイミングを待つのもいいよと、焦りがちな自分にも話しかけています。
冬のからだと冬の心、なんとなく春についてゆけますように。
2015年
1月
10日
土
あたらしい年
2015年もスタートして早10日。
年末年始の非日常もすっかり消えて世の中はまたいつものリズム。
リフレッシュした人もいれば、ペースを取り戻すのがやっと、むしろ休み疲れが出るという人も多いのかな。
年末年始なんて関係なく、日付が変わるだけではないかという人もたくさんいますよね。
どなた様にも良い一年になりますように。
(良い一年、てなんでしょうね。曖昧で都合のいい言葉ですけど、年が変わっただけでいいこと期待しちゃう感じが好きで。)
さて新年最初に図書館に行き借りた本のうち一冊がコレ
Amazon.co.jp: 暮らしを美しくするコツ509: 暮しの手帖編集部: 本
この種の本て読むと逆に自分のダメさにへこんでしまうことも多いので、私はあんまり読まないんですけど、暮しの手帖さんは装丁が感じいいので恐る恐るてにしてみたのです。
とりあえず恐れることはありませんでした(あたりまえね)。
生活の知恵がひとつひとつ短く簡単にかいてあります。
掃除、選択、料理、ダイエット、睡眠、、、細かいコツがたくさん。
環境にやさしく人にやさしい丁寧な生活。
読みながら実行している自分を思い浮かべて気持ちがキラキラしてきます。
でも大切なのはちゃんとやることそのものではなくて、やり続けられる能動的になれるやり方でやることなのだと、そこがコツなのだと本の全体から伝わります。
本の冒頭や一項目めなど、大切なことはだいたい始めに書かれているものですがこの本の冒頭には「このなかのどれか一つでも試してみましょう。」とありました。
そうなのね、本当に一個でいいからやってみたいことからやればいい。
小さな変化でもその一つのコツを自分のものにする所から2つめが始まるのかもしれない。
例えば
「掃除をする時間は長くても2時間とし、どこをどの程度やるか決めて始めます」
これ、今年から徹底したいと思います。
あとがきにコツを実行するためのコツがかいてあり、読めば暮らしのコツは生き方のコツでもあるのだとわかります。
暮らしの仕事とはあたりまえなので評価されにくいものですけど、生きる姿勢につながっている奥の深いものなのですね。
そしてこの本続編もあるみたい、美しい暮らしのあり方に終わりはないのね。
そんな流れから今年は仕事に暮らしに、面倒なこともおもしろがって手をつけてみようという気になっています。
どんな事が待っているのかしら。
今年もよろしくお願いします☆