いよいよ梅雨も本格的になってまいりました。
この蒸し暑さ、息苦しさ、陰鬱さ。
かなり応えます。
でもちょっと前に、庭の紫陽花の葉の上で、カタツムリを発見したんですよ。
紫陽花とカタツムリはベストパートナーですね。
しばしうっとりと、その遅いと思わせて結構移動するカタツムリに見入っていました。
穏やかに雨が降る景色を花も虫も私も心待ちにしています。
ゲリラではなく、豪雨ではなく。
そんななか、待っていた本がやっとこさ届いたのです。
私には湿気を散らす喜びだったのでご紹介。
『ヨネザアド幻想』
ますむら ひろし作/ヨネザアド・カタツムリ社
図鑑みたいに大きい本です。
宅配便の人から受け取った時、片手で受けて落としそうになりました。
漫画家ますむらひろしさんの初期作品や、代表作『アタゴオル』から数話、エッセイなど原画サイズで収録されています。
詳しくはの創業したばかりのカタツムリ社さんのサイトへどうぞ。
http://y-katatsumuri.com
私がアタゴオルを読んだのは高校の時からだと思いますが、読んですぐはまり買い集めたました。
一冊一冊が宝物のようでした。
近所の本屋で文庫版しかなかったので小さいページで。
でも不思議な広がりをみせるアタゴオルという世界。
猫も人もいろいろ混在する幻想世界の出来事や小道具は、初めて見るのに懐かしい、面白いことばかりです。
いいやつも悪いやつもいるけどそれにとらわれない、なんだか調和しているのでとっても楽、な気がする。
いってみたいあっちの世界。
ふと、亡くなってしまった昔飼っていた犬や知人の猫や大切な人たち、こんな所に暮らしていたりしたらいいねと思います。
とにかくこんなに大きな絵でまた読めることが何よりうれしいことなので、しとしと雨の音でも聞きながらゆっくりページをめくりたいです。
突風とかゲリラ豪雨でなく、ふつうの梅雨くださいな。
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